はじめに
「理由もないのに性器周囲がムズムズする」
「興奮しているわけではないのに、不快な感覚が続く」
「生活に支障があるのにひとりで我慢している」
「家族にも相談できず、一人で悩んでいる」
「恥ずかしい、自分がおかしいのではないかと思ってしまう」
このような症状でお困りの方は、
持続性性喚起症候群(PGAD:Persistent Genital Arousal Disorder)
と呼ばれる状態の可能性があります。
PGADはまだ一般にはあまり知られておらず、
医療機関を受診しても
「異常なし」「気のせい」「ストレスでは?」
と言われてしまうケースも少なくありません。
当院にも、
長年ひとりで苦しんできた方が多く来院されています。
子供のころから家族にも言えずに我慢していた方、
大人になって突然発症してしまった方、
年齢・性別もさまざまな方がおられます。
このページでは、
- PGADとは何か
- 考えられる原因
- どんな症状が出るのか
- どのように向き合っていけばよいのか
について、できるだけ分かりやすくお伝えします。
持続性性喚起症候群(PGAD)とは
PGADとは、
性的な欲求や興奮とは無関係に、
性器や骨盤周囲にムズムズ感・充血感・違和感などの
不快な感覚が長時間・反復的に続く状態
を指します。
ポイントは、
- 自分の意思とは関係なく起こる
- 性的に満足しても改善しない
- むしろ「苦痛」「不快」「つらい」と感じる
という点です。
男女ともに起こり得ますが、
特に女性での報告が多いとされています。
PGADでみられる主な症状
感じ方には個人差がありますが、次のような訴えが多くあります。
- 性器やその周囲のムズムズ・うずき
- 充血感、熱感、圧迫される感じ
- 何かが触れているような違和感
- 座ると悪化する
- 寝ていても気になって目が覚める
- 日常生活や仕事に集中できない
- 不安・抑うつ・羞恥心が強くなる
👉 **「興奮」ではなく「不快な感覚」「痛み」**として感じる方がほとんどです。
PGADの原因として考えられていること
PGADはまだ研究途上で、
はっきりした原因が一つに特定されているわけではありません。
現在、次のような要因が関係すると考えられています。
🔹 神経の異常過敏・障害
- 陰部神経など骨盤内の神経の刺激・圧迫
- ヘルニア、腰椎・仙骨のトラブル
- 手術後の神経過敏
- 脳や自律神経などの暴走
🔹 血流・循環の問題
- 骨盤内のうっ血
- 長時間の座位や姿勢の影響
🔹 薬の影響
- 抗うつ薬の開始・中止
- 向精神薬の影響
🔹 ホルモン・自律神経の乱れ
- 更年期
- 強いストレス
- 睡眠不足
🔹 心理的要因
- 不安が症状を強める
- 「また起こるのでは」という予期不安
- パニックなどがきっかけになる
🔹 脳のはたらきの構造的な要因
- 発達障害などの傾向がある
- 性格的に異常に緊張しやすい
👉 多くの場合、複数の要因が重なっていると考えられます。
病院で「異常なし」と言われる理由
PGADは、
- 画像検査で異常が出にくい
- 血液検査でも問題が見つからない
- 一般的な病名としてまだ認知度が低い
という特徴があります。
そのため、
「検査では問題ありません」
「様子を見ましょう」
「心の問題かもしれません」
と言われ、
治療につながらずに悩み続けてしまう方が少なくありません。
👉 異常が見つからない=つらさが存在しない、ではありません。
PGADとどう向き合っていけばよいか
PGADは、
「これをすれば必ず治る」という単純な病気ではありません。
しかし、
- 神経の過敏さを和らげる
- 血流や循環を整える
- 自律神経のバランスを整える
- 不安を軽減する
- 体の緊張をゆるめる
- 脳の暴走を和らげる
といった視点で総合的に整えていくことで、
症状が軽減していく方が多いのも事実です。
大切なのは、
一人で抱え込まず、
症状を理解し、一緒に向き合ってくれる場所を見つけること。
当院の考え方とPGADへのアプローチ
ペレス・テラキ治療室では、
「私が治してあげる」ではなく、
「一緒に良くなる道を探していく」
という姿勢を大切にしています。
PGADの方に対しては、
- 体全体の緊張やバランスの評価
- 神経の過敏に関係する部位へのアプローチ
- 脳のはたらきを整える施療
- 自律神経の乱れを整える施療
- 日常生活・姿勢・セルフケアのアドバイス
などを組み合わせ、
その方の状態に合わせた施療を行っています。
👉 症状だけでなく、
その方の「生活」「不安」「背景」も含めて一緒に考えます。
※ 医療機関での診断・治療を否定するものではなく、
必要に応じて併用をおすすめしています。
よくあるご相談
Q. 恥ずかしくて相談できません…
A. 同じ思いで来院される方がほとんどです。
プライバシーに配慮し、安心してお話しいただける環境を整えています。
Q. 何年も続いていますが、今さら良くなりますか?
A. 時間が経っていても、体の状態が変化し改善する可能性はあります。
「もう遅い」と決めつけず、一度ご相談ください。
Q. 病院と併用しても大丈夫ですか?
A. はい。多くの方が併用されています。
ひとりで抱えず、ご相談ください
PGADは、
家族や周囲に理解されにくく、
言葉にすること自体がつらい症状です。
それでも、
悩んでいるあなたの症状は、確かに存在しています。
ペレス・テラキ治療室では、
あなたのお話を丁寧に伺いながら、
一緒に「今より少し楽になる道」を探すお手伝いをします。
この記事の要点
原因がはっきりしない症状が続くと、
「自分だけがおかしいのでは」と
不安になる方も少なくありません。
こうした症状は、
気のせいではなく、
体と神経の反応として説明できる場合があります。
中枢性感作症候群(CSS)は、
慢性痛や異常感覚に共通する
神経系の過敏さを理解するための考え方です。
▶ 中枢性感作症候群(CSS)とは?
原因不明の痛み・しびれ・異常感覚との向き合い方
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→性欲も理由もない性器のむずむず・ジンジン…それはPGAD(持続性性喚起症候群)かもしれません
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→ 刺激を減らすだけでも楽になる?CSS(中枢性感作症候群)の視点から考える
・👉 夜になると足や身体がむずむずして眠れない
→ むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)とは?原因と症状への向き合い方
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「同じような症状の方について聞きたい」でも構いません。
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