触わるだけで強く痛む(アロディニア)

― 弱い刺激が強い痛みになる理由 ―

「服が触れるだけで痛い」
「軽く触られるとビリッとする」
「本来痛くない刺激がつらい」

このような症状は
アロディニア(異痛症) と呼ばれます。

見た目に異常がなくても、
本人にとっては非常につらい状態です。

アロディニアの特徴

アロディニアでは、

  • 服・風・タオルが痛い
  • 軽い接触で強い不快感が出る
  • 同じ刺激でも日によって違う
  • 触れられること自体が怖くなる

といったことが起こります。

これは、
刺激の強さではなく、神経の受け取り方が変化している
状態と考えられます。

なぜ「触わるだけで痛い」のか

通常、触覚と痛覚は
脳の中で整理・調整されています。

しかし、

  • 神経の損傷や炎症
  • 脳卒中後の神経変化
  • 強い痛みが長期間続いたあと

などをきっかけに、
触覚の信号が「痛み」として誤って処理される
ことがあります。

これが、
アロディニアの大きな特徴です。

視床痛・術後・神経痛とのつながり

アロディニアは、

  • 脳卒中後遺症・視床痛
  • CRPS(複合性局所疼痛症候群)
  • 術後の痛みが長引くケース

などでもよくみられます。

原因はそれぞれ異なっていても、
神経回路の過敏さ という共通点があります。

中枢性感作(CSS)の視点で整理すると

CSSの考え方では、

  • 入力(触れる刺激)が過剰に取り込まれ
  • 処理(脳内調整)がうまくいかず
  • 出力(痛み)が強く出てしまう

という流れで説明できます。

👉
アロディニアは、
「触らないようにすればよい」問題ではありません。

症状への向き合い方

アロディニアがある場合、

  • 刺激を一気に増やさない
  • 安心できる刺激から少しずつ慣らす
  • 緊張や不安を下げる
  • 痛みへの恐怖を強めすぎない

といった視点が大切になります。

この記事について

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事は、
触れると痛いという性状 に焦点を当てて整理しています。

このページの内容は、
**あくまで「考え方のひとつ」**です。

症状の現れ方やつらさは、
一人ひとり異なります。

痛みが長く続くと、
気持ちの面でもつらくなってしまうことがあります。
ひとりで抱え込まず、整理するところから始めてみてください。

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