朝から強い疲労感と倦怠感で起きられない…それ、慢性疲労症候群(ME/CFS)かもしれません

「朝から体が重だるくて起き上がれない」
「寝ていたはずなのに、疲れが全く取れない」
「あまり眠れない夜がずっと続いている」
「頭に霧がかかったようにぼーっとする」

このような状態が続いている場合、
**慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎(ME/CFS)**が
関係している可能性があります。

検査をしても異常が見つからず、
「気のせいでは?」と言われてしまうこともありますが、
体のつらさは実際に起きている症状です。


ME/CFSに多い「朝からの消耗感」

ME/CFSでは、

  • 起床時から強い疲労
  • 頭が働かない(ブレインフォグ)
  • 体が重い、強い倦怠感
  • 頭痛、全身の凝りや痛み
  • 動悸や息苦しさ

といった症状が、朝に特に強く出ることがあります。

これは、

これは、

  • 睡眠の質の低下
  • 夜間も神経が休めていない
  • 体の緊張が抜けにくい
  • エネルギー代謝の乱れ

といった要因が重なって起こると考えられています。


「寝ている間に回復できていない」状態

本来、睡眠中は、

  • 神経の興奮が落ち着く
  • 筋肉の緊張がゆるむ
  • 体が回復する

ための大切な時間です。

しかし慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎(ME/CFS)では、

神経の過敏さが続き、
寝ている間も体が“警戒モード”のまま

になっていることがあります。

その結果、
「体力を消耗し続けて、起きた時から限界まで疲れている」
という状態になってしまいます。


「頑張るほど悪化する」のが特徴(PEM)

ME/CFSの大きな特徴のひとつが、

頑張るほど、後から体調が崩れる

ことです。

これを
労作後悪化(PEM:Post-Exertional Malaise)
と呼びます。

「気のせい」「怠けているだけ」と思って
無理を重ねるほど、
急激に症状が悪化してしまうことも少なくありません。

このような急激な悪化は
クラッシュと呼ばれます。

まずは病院での検査が大切です

強い疲労や体調不良が続く場合は、

  • 内分泌疾患
  • 感染症
  • 膠原病
  • 心臓・呼吸器の病気

などを医療機関で除外することが重要です。

そのような疾患が当てはまらない場合に、
ME/CFSという可能性が考えられます。


検査で異常がみつからないと言われた方へ

慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎(ME/CFS)では、

  • 血液検査
  • MRI・CT
  • レントゲン

などで、はっきりした異常が見つからないことが多くあります。

しかしこれは、

症状が存在しない
のではなく、
体を正常に維持する神経や細胞のはたらきが低下している

ためと考えられています。


神経の過敏さという視点

近年、慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎(ME/CFS)は
**中枢性感作症候群(CSS)**の代表的な状態のひとつと考えられています。

CSSでは、

  • 小さな刺激でも強く感じる
  • 刺激の信号が長く続いて緊張状態が解けない
  • 複数の部位に症状が広がる

といった特徴が見られます。

慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎(ME/CFS)の
**「全身に広がる痛み」「朝の強い不調」「睡眠障害」**も、
この神経の過敏さと深く関係しています。


当院が大切にしている向き合い方

ペレス・テラキ治療室では、

  • 過敏になりすぎている脳や神経を安定させる
  • 緊張している部位をやさしくゆるめる
  • 姿勢や歩き方、体の使い方を見直す
  • 呼吸・リラックスで自律神経を整える

ことで、
神経の興奮が落ち着きやすい環境づくりを大切にしています。

「治す」ではなく、
**「一緒に良い方向を探していく」**という姿勢で向き合います。

原因がひとつに特定できなくても、
神経と身体の負担を減らしていくことで、
少しずつ変化が出るケースは少なくありません。

つらい症状でお悩みの方は、
ひとりで抱え込まず、ぜひご相談ください。


まとめ

ME/CFSは、
根性や努力だけで乗り越えられる状態ではありません。

できるだけ無理をせず、
ひとりで抱え込まず、
周囲の協力を得ながら向き合うことが、
回復への第一歩になる場合があります。


この症状について、もう少し整理したい方へ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

このページの内容は、
**あくまで「考え方のひとつ」**です。

症状の現れ方やつらさは、
一人ひとり異なります。

「頑張れば何とかなる」と思って無理を重ねるほど、
体調が悪化してしまうこともあります。
まずは今の状態を整理することが大切です。


関連記事

・👉 この症状の全体像について
 → 慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎(ME/CFS)とは?鉛のような倦怠感や睡眠障害との向き合いかた

・👉 原因がみつからないのに長引く痛みやしびれ、異常感覚の考え方
 → 中枢性感作症候群(CSS)とは?

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