「原因不明の痛みやしびれ、異常感覚が続いている…」
「症状がつらくて生活や仕事に支障が大きい」
「病院で検査しても異常がみつからない」
「見た目は普通なので誰にもわかってもらえない」
そんな状態が続くと、「このままずっと治らないのでは」と不安になりますよね。
最近、こうした原因がはっきりしない慢性症状の背景として
**中枢性感作症候群(CSS:Central Sensitization Syndrome)**という考え方が注目されています。
今回は、
**“刺激を減らすだけで症状が楽になる可能性”**をCSSの視点から、わかりやすくお話しします。
中枢性感作症候群(CSS)とは?かんたんに言うと
CSSとは、脳や神経の回路が異状に過敏になってしまい、
- 痛み
- しびれ
- むずむず感
- 灼けるような感覚
- 強い不快感
などを異常に強く感じ続けてしまう状態と考えられています。
通常の人にとって痛みや異常感覚は、
神経が「身体に危険な刺激であることを知らせる」アラート機能ですが、
CSSではその機能のコントロールがうまく効かず、
小さな刺激でも“強い警報”として感じてしまうのです。
※原因不明の痛みやしびれ、異常感覚がなぜ起こるのかを、CSSの視点からもう少し詳しく知りたい方は、
👉 「中枢性感作症候群(CSS)とは?原因不明の痛みやしびれ・異常感覚との向き合い方」
をご覧ください。
神経回路の「入力・処理・出力」が過敏になっている状態
CSSは次のような悪循環で説明されます。
① 入力:過敏なセンサー
触る、動く、温度、圧、不安などの刺激
→ 普通の人は感じないような小さな刺激でも
異状に強く感じとってしまう
② 処理:脳・神経回路の暴走
ブレーキがきかない
興奮がおさまらない
刺激が増幅される
他の回路と混線する
③ 出力:過剰な反応
強い痛み・しびれ・異常感覚
筋肉の過緊張やけいれん
自律神経や内臓の不調
そして、
この強い出力がまた新たな入力刺激となり、悪循環が続いてしまうと考えられます。
「刺激を減らす」だけで楽になることがある理由
CSSの状態では、
神経がすでに“興奮しやすいモード”になっています。
そのため、
- 無理な動き
- 強すぎるマッサージ
- 長時間同じ姿勢
- 強い痛みを我慢する
- 不安・緊張・睡眠不足
といった刺激が重なると、
それだけで症状が悪化しやすくなります。
逆に言えば、
刺激をできるだけ減らすだけでも、
神経の興奮が少しずつ落ち着き、
症状が和らぐケースがある
のです。
刺激を減らすためにできること
今日から意識できるポイントとしては、
- 痛みを我慢して動きすぎない
- 強く感じるケアや動作を避ける
- 姿勢や体勢をこまめに変える
- 深呼吸やリラックス時間をつくる
- 「悪くなるかも」という不安をため込みすぎない
- 睡眠リズムを整える
など、**“神経にやさしい生活”**を心がけることが大切です。
これは「何もしない」という意味ではなく、
過剰な刺激を足さないという考え方です。
完全な治療法がない中で、いちばん大切な視点
現状、CSSに対して
「これをすれば必ず治る」という確立された治療法はありません。
しかし、人の脳や神経にはもともと、
乱れたバランスを整え、安定させようとする力(適応力)
が備わっています。
私たちは、
- 入力刺激を減らす
- 処理の暴走を落ち着かせる
- 出力される反応を少しずつ弱める
- 身体の緊張をゆるめる
こうした関わりを通して、
神経の適応力がうまく働く環境を整えていくことが、
もっとも着実な改善への道だと考えています。
当院の考え方
ペレス・テラキ治療室では、
- いまの身体にとって強すぎる刺激を避け
- 神経と身体の緊張をやさしくゆるめ
- 脳や自律神経のバランスを整えて
- 「悪循環」を断ち切るきっかけづくり
を大切にしながら、
患者さんと一緒に回復の道を探していきます。
「どこに行っても原因がわからなかった」
「治療してもその場だけで戻ってしまう」
そんな方こそ、一度CSSの視点で身体を見直してみてください。
当院でおこなっている遠絡療法は
脳や神経の中枢や
自律神経のはたらきを整えることで
症状を和らげていく治療法です。
「痛みを消す」ことだけでなく、
痛みをうまくコントロールして安定できるようにする
という考え方で向き合っています。
まとめ
- CSSは神経が過敏になり、刺激を強く感じてしまう状態
- 「入力・処理・出力」の悪循環が症状を長引かせる
- 刺激を減らすだけでも楽になる可能性がある
- 神経の適応力が働く環境づくりが大切
つらい症状には、必ず理由があります。
一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。
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