座ると陰部が痛い…それ、陰部神経痛かもしれません

病院で原因がはっきりしない症状

はじめに

「イスに座ると、陰部の奥がズキッと痛む」
「長く座っているとヒリヒリ、ムズムズしてくる」
「立つと少し楽になるけれど、また座るとつらい」

このような症状で悩んでいませんか?

病院で検査を受けても、
「特に異常はありません」 と言われ、
原因がわからないまま不安な日々を過ごしている方も
少なくありません。

その症状、
陰部神経痛 と呼ばれる状態かもしれません。


座ると痛くなるのはなぜ?

陰部には、
陰部の感覚や排尿・排便に関わる 「陰部神経」 という神経が走っています。

また、座っているとお尻や太ももの後ろ側が痛くなる「坐骨神経痛」の
原因となる「坐骨神経」も陰部神経と同じ根元から出ています。

陰部神経は骨盤の奥を通って陰部へ向かい、
坐骨神経はお尻から太ももの後ろ側に向かうため、
これらの神経は、

  • 長時間の座位
  • 硬いイス
  • 骨盤まわりの緊張

などで圧迫や刺激を受けやすい場所にあります。

その結果、

座る → 神経が刺激される → 痛み・不快感が出る
立つ・横になる → 刺激が減る → 少し楽になる

という特徴的なパターンが起こることがあります。

陰部神経と坐骨神経は根元が同じため、
陰部やお尻の痛みには両方が関係していることも多いです。


陰部神経痛でよくある訴え

実際に来院される方からは、次のような声をよく聞きます。

  • 座っていると陰部や肛門の奥がズーンと痛む
  • 会陰部や肛門がヒリヒリする
  • 下着が触れるだけで不快
  • デスクワークがつらい
  • 痛みで集中できない、気分が落ち込む
  • 座るとつらいので立って食事している

これらが続くと、
仕事や日常生活に大きな支障が出てしまいます。


陰部神経痛が病院で「異常なし」と言われる理由

レントゲンやMRI、血液検査などで、

  • 腫瘍
  • 炎症
  • 明らかな損傷

が見つからない場合、
「異常なし」と言われることがあります。

しかし、

神経の働きそのものの乱れ
(異常過敏・圧迫・信号の伝わり方がおかしいなど)

は、画像検査でははっきり写らないことも多く、
症状があっても原因がつかめないケースが少なくありません。

そのため、

  • 気のせいでは?
  • 我慢するしかない?
  • 心の問題かも?

と悩んでしまう方も少なくありません。


陰部神経痛の可能性を考えてみましょう

次のような特徴がある場合、
陰部神経痛の可能性が考えられます。

  • 婦人科、泌尿器科、肛門科、整形外科などで異常がみつからない
  • 座ると悪化し、立ったり寝ているときは少し楽
  • 陰部・会陰部・肛門周囲の痛みや違和感
  • 数か月以上続いていて、何をしても良くならない
  • 座っている時間が長い
  • ストレスや緊張が強い

もちろん自己判断はできませんが、
一つの目安として知っておくことは大切です。


ひとりで抱え込まないでください

陰部や肛門部の症状は、

  • 恥ずかしい
  • 相談しづらい
  • 理解されにくい

と感じやすく、
ひとりで我慢してしまう方がとても多いです。

しかし、デリケートな部位の痛みや不快感は、
「うつ」になる人も少なくないようなストレスです。

できれば長引かせないほうが良いです。

「こんなことで相談していいのかな」
と迷う必要はありません。


当院での陰部神経痛の考え方

ペレス・テラキ治療室では、

  • 痛む場所だけにとらわれず
  • 骨盤・腰・下肢など全身のつながり
  • 脳や自律神経のバランス
  • 神経の働きと身体のバランス

を大切にしながら、
遠絡療法の考え方で施療を行っています。

「私が治してあげる」のではなく、
「一緒に良くなる道を探す」

というスタンスで、
お話をうかがいながら進めていきます。


まずは、ご自身に合った情報を知ることから

陰部神経痛について、
原因・症状・治療の考え方をまとめたページを用意しています。

👇 詳しくはこちらをご覧ください。

👉 陰部神経痛とは?原因・症状・治療法をわかりやすく解説


おわりに

座るたびに気になる陰部の痛みや違和感は、
決して珍しいものではありません。

適切な視点で身体を見直すことで、
変化のきっかけが見つかることもあります。

ひとりで抱える痛みやしびれに、共に立ち向かう。

あなたが前に進むための
お手伝いができれば幸いです。

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