検査では異常がないのに続く痛み…痛みの新しい分類「痛覚変調性疼痛」とは?

  • 病院で異常なしと言われた
  • 痛みが長く続いている
  • 日によって場所や強さが変わる
  • しびれや違和感もある
  • ストレスで悪化する気がする

このような症状で悩まれている方は少なくありません。

その背景にある考え方のひとつが
👉 **痛覚変調性疼痛(つうかくへんちょうせいとうつう)**です。


痛覚変調性疼痛とは?

痛覚変調性疼痛とは👇

👉 体に大きな傷や炎症がなくても、痛みの感じ方が変化して起こる痛み

簡単にいうと、

  • 神経が敏感になっている
  • 脳が痛みを強く感じやすくなっている
  • 本来なら気にならない刺激がつらく感じる

という状態です。


「気のせい」ではありません

ここはとても大切な点です。

痛覚変調性疼痛は👇

👉 気のせい
👉 性格の問題
👉 我慢が足りない

ということではありません。

神経系の働きに変化が起きている状態です。


どのような特徴があるのか


■① 痛みが長く続く

数週間〜数か月以上続くことがあります。


■② 日によって変わる

  • 良い日と悪い日がある
  • 朝と夜で違う
  • 天候や疲れで変わる

■③ 場所が変わる・広がる

最初は一か所でも、

  • 広がる
  • 別の場所も気になる

ことがあります。


■④ しびれ・違和感を伴うことがある

  • ビリビリ
  • ムズムズ
  • ジンジン

などの異常感覚を伴うことがあります。


なぜ起こるのか

はっきり一つの原因ではなく、
いくつかの要因が重なって起こると考えられています。


■神経の過敏状態

痛みを感じるセンサーが敏感になる


■脳の処理の変化

痛みを強く認識しやすくなる


■ストレスや自律神経

緊張・不安・睡眠不足などで悪化しやすい


■痛みが長引いた影響

最初はケガや炎症から始まり、
その後“感じ方”が変化して残ることがあります。


中枢性感作(CSS)との関係

痛覚変調性疼痛と深く関係する考え方が
👉 **中枢性感作(CSS)**です。

これは、

👉 脳や脊髄が過敏になり、痛みを感じやすくなる状態

を指します。


たとえば👇

  • 痛みが広がる
  • 音や光にも敏感になる
  • 疲れやすい
  • しびれや違和感もある

こうした症状と関係することがあります。


👉 詳しくはこちら
中枢性感作(CSS)の解説


よくみられる症状・状態

  • 原因不明の慢性痛
  • 線維筋痛症
  • 慢性腰痛の一部
  • 術後に長引く痛み
  • 原因不明のしびれや異常感覚

痛みの分類

痛みには大きく3つのタイプがあります。


■侵害受容性疼痛

ケガ・炎症など体を守る痛み


■神経障害性疼痛

神経の圧迫・損傷による痛み


■痛覚変調性疼痛

感じ方の変化による痛み


👉 実際には、これらが重なっていることもあります。


改善の考え方

痛覚変調性疼痛は、

はっきりした原因を一つ探して取り除くだけでは難しいことがあります。

👉 複数の要因が重なった結果として神経の感じ方が変わってしまうことが多いためです。


大切なのは👇

  • 神経を落ち着かせる
  • 体に安心を増やす
  • 睡眠や生活リズムを整える
  • 無理をしすぎない
  • 少しずつ活動を戻す

👉 “全体を整えて和らげていく”視点が大切です。


ひとりで抱えずに相談ください

このタイプの痛みは、

  • 周囲に理解されにくい
  • 説明しにくい
  • 不安になりやすい

という特徴があり、
心身ともにとてもストレスが大きい症状です。

同じようなお悩みの方は少なくありません。

当院では、

  • 原因不明の慢性痛
  • 長引くしびれや違和感
  • 神経の過敏状態と考えられる症状

についてのご相談を受けています。

「これも関係あるのかな?」という内容でも
お気軽にご相談ください。

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